紫苑の彼方に、星は消ゆ

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「もう君の囁きも・・・・・・よく聴こえない。お別れの時間だ」 「テラ、待って!逝かないで・・・・・・」 「ああ、アールス・・・・・・ルーナ。今度こそ共存の道を・・・・・・ーー」 「テラ!!」 幾度呼びかけても、温かいテラの声は聴こえない。 ただ、錆びついた風の音が吹き荒れるだけだった。 果てしないこの宇宙の小さな銀河系から、私の愛した『地球』という名の星が息絶えた。 すべてを見届けることしか出来なかった。 私は、名もなき小さな星。
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