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地球人一行を乗せた宇宙船は終わることのない暗い宇宙空間を進んでいた。
船外は静けさが保たれ、何もかもが無機質のように思われた。
「レーダーに反応がありました」
船員が告げた。
「恒星か?」
「いえ、船長。惑星のようです」
「接近してくれ。もしかしたら生物が住めるような星かもしれない」
船長の声によって、宇宙船は惑星に近づていった。
「地球と同じような景色が見えます」
大気圏を越えると、街並みが眼下に広がっていた。
「これは予想外の結果だ。宇宙人にこんなところで出会えるとは」
「しかし、船長。大気圏を突き抜けるようなほどの高さの細い建物はいったい何でしょうか?」
「さあ、なんだろうな。しかしまさか人が住んでいるということはないだろう」
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