宇宙財団

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ある日、どこからともなく地球上に現れた宇宙船。 中から出てきたのは、制服に身を包んだどこか賢そうな宇宙人たちだった。 「われわれは宇宙財団のものです」 「宇宙財団ですか?」 「一言で言えば、宇宙を守る組織です」 「いまいち、おっしゃってる意味が分からないんですが」 地球人たちは首をひねった。 「われわれの研究で宇宙がなくなることが分かったのです」 「星が寿命を終えるならまだしも」 「まだ先の話ですが、必ずその時はやって来ます。これがその計算の結果です」 宇宙人が見せてくれた研究結果を科学者たちが確認した。 「数字のようなものが並んでいるが」 「数式も見たことがない」 「これで宇宙が滅亡することを証明しているのだろうか」
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