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音無中学、2学年島崎梨花。
7月23日。紫色のマフラーを付けているのが私だ。
他の学生とは違い、極度すぎる寒がりである。
年中長袖でマフラーを付けている私は他の人から見るとただの暑苦しい格好をした変人だがそんなことはまぁ気にしない。
「梨ちゃんまたねー!」
「んー…ばいばい…」
校門を出たら小学生の頃から付き合いが長い友達と手を振りながら別れる。
そう言えば最近駅前に美味しいアイスクリーム屋さんがあったな、なんてことを思いながら道路を渡る。
キキーッとトラックのタイヤが滑る音がする
どうやら考え過ぎていたらしい。
赤信号を無視し、アイスのことを考えていた私は今まで気づかなかった。
私の名前を叫びながら呼ぶクラスメイトの声、焦りが顔に出ている周りの人々の顔、表情が見えないがきっと慌ててハンドルを回していると思われる運転手、ぶつかるまで残り数センチのトラック
それと、
私のことをジロリと見ている黒蛇にも。
そのあとすぐに身体の軋む音と同時に襲いかかってくる睡魔。
それに抗えずに私は目を閉じた
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