第1章 この世界

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色々時間飛ばします。 ___________________________ どうも私です。 島崎梨花です。 一昨日7歳の誕生日を迎えました。 ただ一つ問題があるならば、この世界に入って 黒蛇さん、アトリアが全く私の目の前に現れないことです。 危なっかしいとか言ってたのはどこの誰だったかな。 「んむ…んぐ…」 ケーキを口に頬張ると甘酸っぱいイチゴと甘いクリームが合ってて頬が緩む。 7畳半のなかなか広い部屋で一人ぽつんと、ケーキを食べるのも中々の至福だ。 べちべちっ… 窓から濡れたもので物を叩くような音がした。 ふむ、面倒くさい。スルーだ。 べちべちべちっ!!! 「…しつこい…」 席を立ち、窓に近づく。 ガラッと窓を開けると何かが首に巻き付いた。 「…っ!……もしかして…アトリア…?」 触ってみるとつるつるとした鱗の感触がする。 『最初のノックで開けろ。バカ』 相変わらずの頭に響く低い声でバカと言われた。 これにきゅんとしない女子などどこにいるものか。 乙女心を乗り切り、一つ言う。 「アトリア…あれは…ノックって言わない…」 『…仕方ないだろう。多少音が濡れていても蛇なのだから…』 謎の理由で諭された。 ちなみに残ったケーキはアトリアが一瞬で食べ尽くしました。 『ふぃー…食った食った…』 「アトリア…おじさんみたい…」 正直に思った感想を述べるとうるせーと怒られた。
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