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色々時間飛ばします。
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どうも私です。
島崎梨花です。
一昨日7歳の誕生日を迎えました。
ただ一つ問題があるならば、この世界に入って
黒蛇さん、アトリアが全く私の目の前に現れないことです。
危なっかしいとか言ってたのはどこの誰だったかな。
「んむ…んぐ…」
ケーキを口に頬張ると甘酸っぱいイチゴと甘いクリームが合ってて頬が緩む。
7畳半のなかなか広い部屋で一人ぽつんと、ケーキを食べるのも中々の至福だ。
べちべちっ…
窓から濡れたもので物を叩くような音がした。
ふむ、面倒くさい。スルーだ。
べちべちべちっ!!!
「…しつこい…」
席を立ち、窓に近づく。
ガラッと窓を開けると何かが首に巻き付いた。
「…っ!……もしかして…アトリア…?」
触ってみるとつるつるとした鱗の感触がする。
『最初のノックで開けろ。バカ』
相変わらずの頭に響く低い声でバカと言われた。
これにきゅんとしない女子などどこにいるものか。
乙女心を乗り切り、一つ言う。
「アトリア…あれは…ノックって言わない…」
『…仕方ないだろう。多少音が濡れていても蛇なのだから…』
謎の理由で諭された。
ちなみに残ったケーキはアトリアが一瞬で食べ尽くしました。
『ふぃー…食った食った…』
「アトリア…おじさんみたい…」
正直に思った感想を述べるとうるせーと怒られた。
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