1997

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何を言う? 何をする? 勝手な。。。 「おりょうの匂い。」 深呼吸してる。 え? 汗臭い? ディズニーランド走り回ったから。。 「ほうじゃない。」 「おりょうが、そばにおらんと、わからん匂いじゃ」 腕をほどこうとしない。 どうしたら、納得してくれる? ジローさんだから、、信じて欲しいのだけど、、わたしのワガママで勝手な言い分。 たぶん、この先、誰と付き合ってもジローさんが一番好きだと思うよ。 ジローさん以上にドキドキ熱くなるひとはいないかもしれない。 わたしだって、ジローさんと、居たい。もうひとり、わたしが居れば、連れていって欲しいくらい。 だから、いま、抱き合ったりすると、気持ちが融けそうで、総て放り出しそうで怖いんだわー。 全部壊してしまう。仕事とかでの信頼も。 自分の夢は実現させたいの。 ジローさんだけに依存してしまうのは、やっぱり嫌なの。 ジローさんが倒れそうになったら、その時だけでなく、きちんと未来も支えられるようにもっとしっかり強くなりたいし。 まだ、支えられると思えなくて。 いま、尾道は、難しいかな。 後悔すると思うのよ。 でも、いつも、思ってる、、 それで、いい? ジローさんは、少しそっぽを向く。 ねぇ。 耳、貸して。。 ジローさんが首を傾げる。
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