1996

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1996夏 外国で頑張ってる穣くんを見ていたら、自分の生ぬるさを痛感してしまった。。。 やっぱり、このままじゃ、、ダメでしょう? 穣くんと、張り合って訳ではないんだけど、、、 そこらへんの違和感は穣くんも気付いているみたいで学年末に戻ってきたとき。 「なんか、あった?」 ん? 特に。。 「なんか、違うもん。」 「なんでも、話して。。。」 「電話代、かからないもん。」 「ずっと、話していたいし。」 フランス語検定の話とか、フレグランスの研修でフランスいきたい話とか。 ぼんやりしていたことで、アメリカで学んでいる穣くんを間近に見ていたら、だんだんはっきり見えてきたこと。 「そうなんだ。。」 「フランスって、いつ行くの?」 まだまだ、、会社での審査とかあるし。 「そっかぁ。。」 「・・・・」 まだ、スケジュールは、漠然としたことだけど。 穣くんは、あれこれ考えているのか、しばらく黙り込んでいる。。 「じゃさ、俺のフィアンセって話は、なし?」 それね。 やはり、わたしのワガママか。。。。 違うよね。 穣くんが決めて。
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