two and two

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「あれ?林くんに、岡倉さんも。 こんばんは。」 振り返ると、立っていたのは、英語の宮原先生だった。 宮原先生は、校内でも美人と名高い先生だ。 先生のパッチリとした瞳や、すらりと通った鼻筋、均整のとれた体つきには、女の私でも思わず惹かれてしまう。 しかも、それを鼻にかけることなく、誰にでもフランクに話しかけてくれるので、誰からも人気がある。 もちろん私も大好きな先生だ。 でも… 一瞬、瀬崎先生のことかと期待してしまった自分がいた。 ここは学校のすぐ近くなんだから、いろんな先生が来るに決まっているのに…。 「あれ?瀬崎先生もいるの?」
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