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「よぉ、お二人さん。
デート?」
今度こそ慎重に声の方を見ると、そこには紛れもない、瀬崎先生本人が立っていた。
ーまた、会えた。
嬉しくなってはにかみそうになるのを必死で堪える。
「やめて下さいよ、からかうの。」
栄太の声にハッとする。
ーまずい、先生きっと誤解してる。
きっとヨリが戻ったと思っているに違いない。
弁解しなければ。
「ちがー」
「仲直りしたんだ、よかったな。」
微笑んでそういう先生に、思わず弁明するタイミングを逃してしまった。
「そういう先生達こそ、実は一緒にコンビニ来てたんじゃないですか?
もしかして、2人でこれからデートですか?」
言葉が繋げないでいるうちに、栄太が先生達をからかった。
宮原先生が慌ててふるふると首を横に振った。
「違う違う!これから同期で集まって、ウチで飲み会なの。
お酒の買い出しに2人で来ただけだよ。」
「あ、そっか、2人とも同い年でしたっけ。」
栄太の相槌を聞きながら、私は宮原先生の言葉を反芻していた。
ー宮原先生の家で、飲み会。
…うわ、なんか…大人だ。
自分が子供だということを、いやでも再認識させられてしまう。
ー嫌だな…
先生が、ものすごく遠くに感じてしまう。
2人が並ぶと、先生達はとても絵になっていた。
もしかして2人は、付き合ってたりしてー
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