28人が本棚に入れています
本棚に追加
働いているという、疲れた雰囲気はまったくない。無職?
だが、あきらかに平均以上の生活をしている──。
つまり、男に貢がせてばかりの、いわゆる職業・愛人というやつか。
しかし、と先野は思う。ずっと愛人関係が続くわけではないだろう。いつかは羽振りのいい男との別れがくる。それとも、男は1人だけではないのか──。
ありそうなことだと先野は想像した。何人もの男をたぶらかせ、気づかれないよう立ち回り、あわれな男は貢がされ続け、骨までしゃぶつくされる。
魔性の女だな──。
男を惹きつけてやまない魅力が、蒼宮麗亜にはあるのだ。
たしかに目立つオーラは先野も感じた。
ストーカーがいる、というのも、気のせいではないかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!