4. 現れるか、ストーカー

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 が、ともかく、追う。  人影が再び路地に入った。  見失ってはいけない。  先野はその狭い路地に入った。ビルとビルの間の、薄暗い通路のような路地だった。  が、突然、視界が真っ暗になった。  いくら明るい場所から暗い場所へと入ったからといって、ここまで暗くなるか?  そう思ったとき、足元の感覚がないことに気づく。  なにが起こったのかわからなかった。体を打ちつける感覚と鋭い痛みに先野は顔をしかめる。足、頭、腰と、あちこちが痛んで、どうやら高いところから落ちたことがわかった。真っ暗な周囲のなかにあって、見上げる視界に明るさのある円い形。  マンホールに落ちてしまったのだとわかった。  だがなぜ蓋が開いていた──?  理由はわからないが、そんなことより、とにかくここから出なければ……。
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