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レイ「だからって訳じゃないんですけど、ナツさんとハッピーは特別なんです。迷惑かけられてもあの二人なら許せちゃうんです。それにナツさんにあの時あの言葉をもらってなかったら俺はここにいませんから。」
エルザ「そうか、しかし今回のことで」
レイ「ミラさんには違うって言ったんですけど・・・ルーシィさんに嫉妬したんだと思います。そんな自分が恥ずかしくて腹が立って許せなくて」
エルザ「だからこれからもそう思ってしまうんじゃないか、ということか?」
レイ「はい、そうなったらナツさんにもハッピーにも迷惑ですよね。我ながらめんどくさいし子どもっぽい・・・」
エルザ「生きていれば誰かになにかしら嫉妬するものだ。それにお前はまだまだ子どもだ、ワガママでもいいじゃないかギルドの連中を見てみろ皆欲求には忠実だろう」
レイ「・・・否定しません」
エルザ「それとお前がナツとハッピーに対して依存しているならその逆でもあるんだ、ナツとハッピーもお前に依存しているところがあるだろう?」
レイ「そ、そんなことは!」
エルザ「あるさ、アイツらが積極的に仕事に声をかけるのはあまりないからな」
レイ「え!?」
エルザ「ふっ、知らなかったか?基本ナツとハッピーはセットで去年からお前が加わったんだぞ?」
レイ「!」
エルザ「それとこれはミラからだ、昨日ナツから預かった依頼書だそうだ」
机に一枚の依頼書が置かれた。
レイ「ナツさんから?」
エルザ「あぁ、行くメンバーはナツ、ハッピー、それにレイ、ナツからはそう聞いているぞ?」
レイ「~~っ!!」
顔を伏せるレイ、僅かに嗚咽も零れる。
エルザ「ナツとハッピーがお前のことを忘れるわけがないさ、誰の目から見てもお前達はまるで兄弟のようだからな」
レイ「でも俺っ酷いことして酷いこと言っちゃいましたっ!」
エルザ「今さらそんなことを気にする間柄ではないだろう?それを一番知ってるのはお前じゃないか『なんでも許せちゃう』ではなかったか?」
レイ「!会いたい・・・今すっごくナツさんとハッピーに会いたいです。」
エルザ「その心配はいらないさ」
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