かわいい巫女には旅をさせるべし

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 家出の如く勢いで家を飛び出り買い物をしている。今のなればこの時間だけが唯一のいつもの時間だ。  なのに、いつもの時間がいいはずなのに、私はいつもと違うことをしていた。  昔よく家族で遊びに来ていた、近所の公園のブランコに私はただボーッと座っている。何を考えるでもなく、ボーッと。 「あら?巫女様が何故こんな格好でこんな所にいるのかしら?」  最近の巫女服はそれが流行り?と極々至極最近聞いた言葉をまた投げかけられた。  投げかけた相手の方に振り向くと……神様仏様誰か様。この人は人間でしょうか。  人間でいう目が白い所があるでしょう?そこが黒いのよ。でももしかするとそういう突然変異というか、遺伝子的な何かかもしれないから、私はあまり深くは突っ込まない。
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