かわいい巫女には旅をさせるべし

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「夕飯、よろしくね」  さっき買ってきた買い物袋を渡して夕食を待つとする。そしてその間に少し眠ろう。 「ご飯が出来たよ」  そして瞬きくらいの瞬間でご飯が出来ている。 もしかして眠ろうとした瞬間にできてしまったのだろうか、そう思い時計で時間を確認すると一時間近く寝ていたらしい。  呼ばれて向かうと、食卓には目玉焼きと味噌汁とホカホカのご飯があった。 それに── 「毛……」  それに毛が所々に入っている。 ふりかけのように、混ぜ込みご飯のように。 否、ご飯だけではなくおかずもあるのだから、これは、混ぜ込み料理とでも言うのでしょうね。  隠し味にしては隠されてはいないし、味にしては味はなさそうだしデンジャラス。ご飯をお粗末にしたくはないが、これは食べられない。
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