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人によっては神社はお金があるとか思うのかもしれない。
でもまだ放置でいいでしょう。助ける義理はないし助けたからといって何か良いこともなさそうだし。 だって不審者だもの。
しかし不安にはなるもので、私の幼馴染であり唯一の友達でもある涼花に不審者がいることを相談した。
涼花は私と一緒で神社の娘。ただうちの神社と違うのは人が溢れる神社で年末年始なんか歩けない。
しかし当の本人は「時代は神より悪魔」が口癖の彼女はそれでもわかる通り神様より悪魔派らしい。
願いをかなえてくれるのは神様ではなく悪魔であると言っている。
ちなみに私のゴスロリ仲間でもあり、家業を手伝うため同じく高校に行っていない。
「あはは!あんたそれ神様だったりして」
「よしてちょうだい。 神様なんているわけないでしょう? それにあなた神様なんて信じていないじゃない」
「おやおや? なにか勘違いをしているようだねお嬢さん。 私は悪魔が好きなだけで神様を信じていないわけではないのだよ」
「あぁ、そう」と流し相談する相手が彼女しかいないことに悲しさが込み上げてきて、頭を抱えたくなってきた。
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