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クソみたいな男にあなたの名前を覚えていないと言ったら変な顔で怒って出て行ったけど雨が止むのを待ってから出て行ったのだとしたら格好悪くて少し面白い。面白いのは好きだからあのクソみたいな男は何の取り柄も無い訳じゃないということになるからもう一度寝ることになってももしかしたら良いかもしれない。
何にしても私は悠々とこの部屋を使うことが出来る。
私が脱いでそのままにしてあるレザーのブーツの甲の部分の光沢が少し鈍っていることに目が留まって、さっきから私の端末を煩くしている馬鹿な女に舐めさせれば綺麗になるというアイデアを思いつく。馬鹿な女は数日前に見つけた時はあまりにも下手くそに笑うからただ可哀想になって唇を重ねて舌を絡ませてあげたら嫌がっているのか欲しがっているのか判別の難しい表情をして、それをとても気に入った私はその瞬間を絶対に忘れないことにしている。二度目に口づけをした時は馬鹿な女が口に何か甘くて酸っぱい匂いの食べ物を入れていたにも関わらず私の腰に手を回してぐっと身体を引き寄せてきて馬鹿な女のだらしないおっぱいが私を圧迫して、さらにクリームや果物の破片がついたままの唇を強く押し付けてきたから私は馬鹿な女のお尻を容赦なく思いっきり抓って変な声の悲鳴をあげた馬鹿な女を完璧に無視しながら馬鹿な女に惚れている様子の頭が空っぽの男の子の履いているスニーカーやふくらはぎのあたりやもっと上のきわどい部分を私のブーツの先の一番とがった所で誰にも分からないように撫でたり小突いたりしながら口角を等しく自然に上げた最高の微笑みをつくって誘惑してあげた。頭が空っぽの男の子は見つめ続ける私と時々視線を合わせて分かりやすく困惑してみせながらセックスを期待して興奮していた。そのうち馬鹿な女がポロポロ泣き始めたから場が白けて、馬鹿な女の馬鹿な振る舞いの所為でぜんぶ台無しになったと感じた私は他に選択肢も無いし馬鹿な女のお尻の皮が爪の間にほんの少し残っている感じがしたのですぐにその場を立ち去った。
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