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クソみたいな男が自分の部屋へ帰ってきたという体を守りつつなるべく自分のプライドを守ろうと緊張しながら入ってきたがもともと自分の部屋なのだから私にとって滑稽以外の何ものでもなく、さらにうまく自分の部屋へ戻れたと錯覚したクソみたいな男が私との性的な交渉を僅かでも望んでいるのが分かってその甘えた様子に私は我慢をやめて吹き出したあと思い切り不機嫌な顔をつくって足音を意識的になくしてあなたへの興味はもう微塵ほどもありませんという確かな態度で部屋を出て一瞬でクソみたいな男の顔や性器の形や過ごした夜の時間のことをすべて簡単に忘れた。
着信履歴が66件と通知されていて馬鹿な女以外の着信なら気付くようにしてあるからすべて馬鹿な女が残したものだろうと思っていたら67回目の着信画面に切り替わって出てみたら馬鹿な女はヒステリックに泣いていてどうしてどうしてと3回ほど繰り返したあと嗚咽の混じったひどく聞き取りにくい鼻声で私の名前を知りたがってそんなものは無いと断ると嘘つきと罵られた。直後に謝り始めた馬鹿な女の声のすぐ隣であの頭の空っぽな男の眠そうな声がしたからその場ですぐに四つん這いになって頭の空っぽな男に後ろから突かれながらあなた自身の名を叫び続けてそのときに初めて私に自分の名前を知ってもらえたということを自覚してそれから頭の空っぽな男がいくときは精液を絶対にこぼさないように口で受け止めてしっかり含んだあと飲み込みなさいと馬鹿な女に命じたら端末越しでもわかるほど涎を垂らして実践し始めたので最後まで聞かずに通話を切って馬鹿な女を完全に遮断するよう端末を操作して馬鹿な女とついでに頭が空っぽの男を私の頭の中から徹底的に追い出したあと私はもう一度オーロラを見たくなって慎重な男をすぐに呼び出すことにした。
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