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「これが、神様が与えてくれた誕生日プレゼントってわけかい」
倉内は皮肉げな笑みを浮かべると、ほとんど壊滅状態になったオーガニクス・ファランクスを振り返り、もう一度前を見た。
突撃してくる西国軍の歩兵部隊。
こんな最高にくそったれな気分のまま、死んでたまるか。
倉内は突撃銃の撃鉄を起こすと、部隊を小粒にまとめ、凄まじい応射を浴びせた。
そして、この日立花山戦線が耐えしのいだことによって、戦局は思わぬ方向へと転じていくことになるのだが、当人たちはそんなことを知るよしもなかった。
【完】
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