第2章 許嫁

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「俺はこいつと結婚なんてしたくない」 母「え?どうして?」 「会った日にあんなことされたら誰だってそう思うだろ!!」 つい口が滑って、一週間前のことを口に出してしまった。 ア母「あんなことって?」 「あんなことはあんなことだ!!」 言えるわけない。 いくら家族だからって、き、キスされたとか… ア「橘くん、顔が真っ赤になってるよ」 「う、うるさい!お前のせいだろバカっ!!」 母「ねえねえアルトくん、なにしたの?」 ア「キ「ああー言わなくていい!」スですよ」 何でいうんだよ。  聞かれたく無かったのに! ア「えっ、橘くん!? ごめん、僕が悪かったから泣かないでっ」 「泣いてない!!」 目元を手で拭い、自分の部屋に逃げ込む。 なんなんだよ、皆俺の気持ち無視しやがって。 ふざけんなよ。
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