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フランシーヌも去ろうとしたが振り返りジョー草薙に尋ねた。
「私は射撃には自信がある、そして変な違和感を覚えた。気が付いたらお前が取り押さえていた、あれはお前の能力の一つなのか?」
「そういう事だ。だが、詳しく知る必要はない」
「なぜだ?」
「俺を利用したくなるからさ」と目を見て言った。
「確かにな、深く詮索はしないでおこう」と笑いながら言った。
「OK」
「お前ももし同じ能力者が現れたら奴のようにその存在を消すのか?」
「残念だが俺はそういうのを生業とはしてない」
「なるほどな、安心した」
「今回は感謝する礼を言う」「メルシー」
「OK、あとは頼んだぜ」
「心得ている、達者でな」とフランシーヌは草薙の部屋を後にした。
草薙は銃弾がめり込んでいる壁を指でなぞりながら、「あともう少しだな」と独り言を言った。
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