ジョー草薙 登場

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そから2、3日何事も無く河内みゆきは過ごした。実際お金を渡した訳でもなく振り込んだ訳でもなく実害はないので悪戯ならそのままやり過ごすつもりでいた。強いて言えば時間を少し無駄にされたくらいかで考えていた。このキースなる人物もメールの内容と同時期に起こった内容がたまたまリンクしたから過剰反応したのかも知れないと冷静に自分で分析もした、良く見ると不幸の手紙とも取れる内容でもある。 むかし、流行ったチェーンメール等の類いとも取れる。あまりあれこれ考えるのも良くないので忘れる方向と言う考えに至った。 河内はいつもどおり会社に出勤して仕事を終え帰宅に着こうと会社を出ると知っている顔があった。河内は「美幸!」と声をかけた。須藤美幸は河内の恋人を横取りした張本人であった、河内は古くからの友人と言うこともあって思わず声をかけてから失敗したかな?と頭を横切った。須藤美幸の顔を良くると真っ青であることに気がついた。 河内は「美幸?どうしたの?顔色悪いわよ?」と声をかけると須藤美幸は物凄い顔して河内を見た。河内はビックリしたままその場に固まってしまった。須藤美幸はかすれる様な声で「みゆき、あなた何したの?」河内は「え?」と答えると「とぼけないで!圭介が突然私と別れるって言いだしたのよ。」「そうなんだ」と答えるしかなかった。話の要点を全く得ないのでそう答えるしかなかった。「それだけ?なにか隠してない?」 思い当たる節が全くないので「隠してなんかいないわよ」すると須藤美幸はスマホを取り出してメールを見せた「じゃあこれはなに?」メールの内容はこうだ  邪魔が入った。俺と近しい能力を持つものが過去を元通りに修正しようとしている。  追ってまた連絡をする。-キースー とあった。「キース?」と声に出た瞬間、須藤は慌ててスマホを鞄に入れた。 河内みゆきは何となくだが話の内容が見えてきた。そして理解した。 河内みゆきは事の経緯を正直に答えることにした。話終えると須藤美幸は涙ながらに「ごめんなさい」とポツリと言った。河内は首を横に振り「大丈夫よ、私たち親友でしょ?」須藤美幸は「ありがとう」と答えるだけだった。
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