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「間違って俺を撃つなよ」と草薙が取り押さえながら言った。ジョンソン捜査官がキースの両肩に膝を乗せ両手首に頑丈な手錠を嵌めたのを確認して草薙が立ち上がった。
「あれほど撃つなと言ったのに撃つから壁に穴が開いたじゃないか。」苦笑いしながら草薙が言った。
「申し訳ない」とフランシーヌは一言言った。
「請求はお宅らにするのと、日本の警察関係の対応はあんた達でやってくれよ」
「ああ、心得ている、任せておいて欲しい。」
「OK」
「しかし、どうやってキースをここにおびき出したんだ?」
「まぁ、こいつはきっと俺を消すと言うか存在そのもを無くそうとするだろうと考えたのさ、俺だったらそうするからね、自分に近しい能力を持った奴がいるのは危険極まりないからね」「そこでちょっとした仕掛けをしたのさ、そこに触れると時間軸が触れている対象の現在の時間に強制的に戻るようにね。」二人とも理解に苦しむ話であった。「要するにこいつはタイムトリップに失敗してここに強制的に連れて来られたって話さ」
「なるほどな」「お前時間を止めることが出来るのか?」とキースが突然話した。
「ふっ!まさか!そんな事出来る訳ないだろ?神様だってそんなことはできない」と笑いながら言った。「しかし、時間が止まったように見えたぞ」吐き捨てるようにキースは言った。「それは勘違いだ。タイムトリップの応用を用いたのさ」「まぁ俺にしか出来ない芸当だがね」と笑いながら言った。
「くそ!」と言いながら唾を吐き捨てた。「ジョンソン捜査官連行しろ!」と男口調で命令した。キース・ブラッドリーは荷物でも扱われるように粗末に連行されて行った。
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