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スケッチブックとペンを持ち出す、来栖 もなか。 この少女の向かう先は、隣の航平の家。 音の消えた世界ではインターホンなど役にたたず、誰の了承も得ないまま、他人の家に上がり込む。 『航平へ。この字が読める?』 みたところ、航平も会話の手段に文字を使ったようだ。 『ああ、読めるさ。どうした?』
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