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しかし、切ったはずのバイブのスイッチが何かの拍子で入ったらしく、
再び私の手の中で小さく震えはじめて、それが私の心の影に濃さを戻させた。
「冠くん、仲良くしたい?」
「うん」
「じゃあ、仲良くする?」
本当?!
彼の顔が、大きく輝いた。
「うん。でも今日は、私がしたい事してもいい?」
一瞬だけ、また彼の瞳が少し揺れた。
しかし、ちょっと言葉に詰まりながらも頷いた彼に
私も、大きく笑いかけた。
じゃ、これから仲良くしよっか。
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