第5章 モテ期到来?(つづき)

19/33
前へ
/40ページ
次へ
ナッちゃんは、脱がないの? まだ寝乱れたままのベッドに仰向けに横たわり、 腰にタオルを掛けただけの彼が、少し不安げに瞳を揺らす。 しかし、 「うん、後でね。まずは、冠くんから」 ニッコリと微笑み、彼の柔らかな髪を指でそっと梳く。 それに気持ちよさそうに目を細め、ポツンと聞かれる。 「ナッちゃん、もう怒ってない?」 クスクスと、私は細く笑った。 「さっきから、怒ってないって言ってるじゃない」 そして、小さく彼の唇を啄み、ちょっとお願いをしてみる。 「今週は、ずっと出来なかった分いっぱい仲良くしたいから 少しの間だけ、じっとしててくれる?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加