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ナッちゃんは、脱がないの?
まだ寝乱れたままのベッドに仰向けに横たわり、
腰にタオルを掛けただけの彼が、少し不安げに瞳を揺らす。
しかし、
「うん、後でね。まずは、冠くんから」
ニッコリと微笑み、彼の柔らかな髪を指でそっと梳く。
それに気持ちよさそうに目を細め、ポツンと聞かれる。
「ナッちゃん、もう怒ってない?」
クスクスと、私は細く笑った。
「さっきから、怒ってないって言ってるじゃない」
そして、小さく彼の唇を啄み、ちょっとお願いをしてみる。
「今週は、ずっと出来なかった分いっぱい仲良くしたいから
少しの間だけ、じっとしててくれる?」
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