第5章 モテ期到来?(つづき)

23/33
前へ
/40ページ
次へ
「冠くん。もうちょっとだけ、じっとしててね」 下腹部から顔を上げた私は、彼に微笑みながら タオルケットの下に隠しておいたバイブを、そっと取り出す。 そして、 「冠くん……」 唇を軽く啄みながらスイッチを入れ、 震えはじめた小さな楕円形の物を、タオルの上からそっと彼に押し付けた。 「はぁ、あっ……」 途端、声と共に彼の背中が大きくしなった。 「ねぇ、冠くん」 タオルの下で一気に盛り上がってきた上に、 ゆっくりと震えるものを這わせながら静かに尋ねる。 「いっぱい可愛いって言われて、嬉しかった?」 「んん……、んっ……」 だが、止めようもないらしく腰が浮く彼は、 高い喘ぎ声にならないようにするのが精一杯みたいで、答えにならない。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加