第5章 モテ期到来?(つづき)

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「ねぇ、冠くん。さっき、なんで出て行っちゃったの?  ここでイッちゃうの、嫌だった?」 それに、俯いたままの彼がボソリと言う。 「あんな機械でイくの、嫌だったし。 でも、いくらナッちゃんの前でも、マスるところは見られたくないから……」 そして、上目遣いの視線と一緒に言われてしまった。 「なんか今日のナッちゃん、ちょっと意地悪……」 だが、わずかに口元を尖らせる彼に、やっぱり私は細く笑いが零れた。 フフッ……。 そして、そんな彼の唇を小さく啄み、そっと彼の頬を片手で包む。 「ごめんね。だって冠くん、すごく可愛いんだもん」 ナッちゃん……。 少しだけジッと私を見詰めた彼が呟き、チュッと小さくキスを返される。
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