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さっきまでの刺激のせいか、
この日の彼との交わりは、いつも以上に濃厚だった。
そして事が終わり、チュッ、チュッと唇を啄む彼が、
なんとも切なげな溜息を細く零す。
「はぁ……。僕、本当に、このままずぅーっとナッちゃんの中にいたい」
フフッ……。
彼らしい言葉が愛しくて、細く笑いが零れてくる。
だから、ようやく余韻から覚めてきた私は、彼の唇に淡くキスをした。
「ずっといたら、イチャイチャできなくなるよ?」
うぅ……。
視線を俯かせ、微かに唸った彼がなんとも可愛くて、
私は、もう一度その唇を啄んだ。
「冠くん。ずっと仲良しでいようね」
微笑みながら言うと、
「うん……」
上目遣いで戻ってきた彼に、小さくキスを返される。
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