第5章 モテ期到来?(つづき)

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「ずぅーっと、いっぱいラブラブしようね」 「うん……」 微かに眉根を歪める彼に、今度は、私がまたキスをする。 そして、 「ナッちゃん、すごく好き」 「うん。私も、すごく好き」 「ナッちゃん、ものすごく好き」 どこか切なげな面持ちで呟くように言う彼が本当に愛しくて、 つい、また細く笑いが零れてくる。 フフッ……。 そして、そんな微笑む私の唇に、彼がゆっくりとキスをした。 「冠くん、大好きよ」 彼の頬を片手で包んだ私に、彼は、やっぱり切なげに眉根を寄せる。 「ナッちゃん」 「ん?」 すると、ほんの少しジッと私を見詰めた彼が、どこか寂しげに言った。 「このままだと、またしたくなっちゃうから、きれいにしてきます」 そして、そっと私の中から抜けると、ベッドを下りて寝室を出て行く。 私は、その裸の背中を黙って見送った。 そして、少しばかり残る余韻を味わいながら、 そのままタオルケットにくるまり、 束の間の夢の中に戻るようにベッドに横になった。
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