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いきなりの事に唖然とする皆を置いて
部屋を出る際。
拓海に目配せすれば
引きつった顔で頷いた。
(うまくやるだろうか……?)
聊か不安だが後は任せるしかない。
僕は振り返らず静まり返った廊下を真直ぐレストルームに向かった。
それに自分の方も限界だった。
「暑っ……」
レストルームに飛び込むや否や
湯気の立ちこめそうな身体から
僕は待ちきれず上着を剥ぎ取った。
「ふぅ……」
上着を掛け鏡の中を覗き込めば
我ながら――。
「これは……まずいよ」
汗を吸ってしっとりと身体に張り付いた純白のシャツ。
その下に胸を強調して――女のような身体を締め上げる黒革の拘束着。
あまりに艶めかしい姿に思わず息をのんだ。
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