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バスケットの蓋が開けられ、黒い毛糸玉のような物が飛び出した。
「おばあさま!!」
「リーナ、あなたにプレゼントですよ、名前を付けてかわいがってあげなさい。」
小さな毛糸玉は、子猫だった。
「私に?」
「そうだよ、寂しがり屋の子猫だ、兄弟とママと別れてここに来たから、君が今日からママになってやってくれ。」
「名前は、名前は・・・ワン!!初めての友達だから!!」
ワンと呼ぶと子猫はニャーと言ってリーナにくっついてきた。
それからは夜のお祈りの時もご飯の時も一緒だった。
ベッドにも一緒に入った。
ワンの寝息を聞きながらリーナも安心して眠れるようになった。
ワン、明日は草原をかけようね。
だから、たくさん寝て、たくさん食べるんだよ。
太陽の下で遊ぶようになってリーナは元気になった、ほっぺもいつの間にが赤みが差してきた。
「ワンにクッションを作ってあげたいの、教えてね、おばぁ様。」
スープも、チキンも美味しいなと思うようになった。
でも、まだ学校にはいかず家庭教師の先生に勉強を見てもらっていた。
「お話があります、リーナ様のことですが。」
家庭教師の先生がおばあさんに行った。
「何か問題でも?」
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