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「リーナ様はもっと高い教育を受けられたほうがいいと思われます。特に科学がおできになります。もう、お体も心配ありません、どこかふさわしい学校にお入りになられるようにお勧めします。つきましては、2、3の学校を選びましたのでよろしければ教頭を呼んでお話をお聞きになられるようにお勧めします。」
「リーナが外の世界で生きていけますか?」
「もちろん、このままではもったいないと思われます。」
「では、リーナの父とも相談してお返事します。」
ワンが来てから10年が経ったある日、父が祖父の館に来た。
家庭教師の先生が知らない誰かを連れてきた。
私は学校に行くことになると言われた。
そいて、寄宿舎に入ることになると言われた。
気がつくと、一週間ほど食欲のなかったワンが水しか飲まなくなっていた。
「ワン・・・」
「リーナや、猫はね人より早く時を生きるのだよ。ワンはねリーナよりずっと年なんだよ。」
看病をした、徹夜でワンのそばに付き添った。
次の日の朝、ワンは一言鳴いて天国に帰っていった。
友達のように、兄弟のように育ったワン、亡骸は庭の一番好きなところに祖母と一緒に埋めることにした。
「リーナ、ワンのために作ったケープも埋めてあげたら。」
おばあさんは私がワンの生前、襟みたいな赤い毛糸で編んだ幅広の首輪をワンがすぐに外すのでとっていたのを一緒に埋めるよう勧めた。
「そうね、おばあ様。世界で一つの首輪だから、ワンに持たせてあげよう。」
ワンのいない家から進められるままに学校に入学した。
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