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初めて出来た友達、初めての外の世界、リーナは学校が面白くなった。
時が流れ卒業の年になった。
「上の学校に行きたいのおばぁ様。」
「行くといいよ、こんなに元気になれたのだから好きなことをしたらいいよ。」
推薦で医学校に入ったリーナは学問に学生生活に精一杯楽しんだ、そして、今でもリーナのパスケースの中にはかつてのワンとの写真がいつも入っていた。
総合大学だってので、大学には多くの学部があった。学生の間の噂で芸術科に天才がいると聞きちょうど郊外で個展をしていると聞きリーナは画廊を訪ねた。
それは小さな画廊だった。
猫の絵がたくさん並んでいた。
白猫の絵だった。
ワンを白くしたような絵だった。
ある絵の前でリーナは立ち止まった。
そして、その絵を見ていると涙が出てきた。
「どうかされました?ご気分でもお悪い?」
一人の青年が声をかけてきた。
「さあ、こちらにお座りください。」
休憩所にリーナを案内してくれた。
「気分が悪いのではありません、あの絵は、あのモデルはだれでしょうか?」
その絵には、栗色の三つ編みの少女と猫が走っている絵だった。
「あの絵はうちのミーミーと兄弟の猫とその飼い主の女の子の絵です。父がもらってきた写真を絵にしましたが、それがなにか?」
私はパスケースの写真を見せた。
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