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「これは?あなたですか?」
「私とワンです。ワンが生きてるみたいに見えて・・・」
「そうでしたか?僕もいつかこの女の子に会えたらと思ってました。そして、もらわれていった子猫の話も聞きたかった。そうだ、この猫のほかの写真を見せてもらうえませんか?」
「いいですよ、私もワンの兄弟とママの写真があるなら見たいな。」
「この画廊の裏手にうまいレストランがあるのですが、今度あなたの暇なときに食事しながらアルバムを見せ合いませんか?」
「ええ、是非。」
動物の好きな優しそうな青年黒縁メガネの背の高い人だった。
時は流れた。
私は今、画家となったその人と生活を共にしていた。
ワンの兄弟の何代目かあとの猫ちゃん達と彼の家族と一緒に。
その子猫の中に一匹だけワンにそっくりな子もいた。
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