金色の星

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シュポッ 少女がそのライターの炎を見つめていると、通りの向かいのレストランの明かりが目に入りました。 大きなクリスマスツリーに、パスタやピザ、ケーキが次々と運ばれて来るのが見えます。 「食べたいな」 そう思い、少女が近づくと、店員が扉を開けて、笑顔で少女を招き入れてくれたではありませんか! 少女はアツアツの湯気の立つクリーム色のパスタにフォークを絡めると、口元に運びました。 そこで、灯りは消えて、料理もレストランも消え去ってしまい、少女はまたガード下の同じ場所に座っているのでした。 少女はまた残り2つのライターのうちの、銀色のジッポライターを手に取りました。
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