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毎日、新鮮な野菜を食べたいという理由で、田舎に就職したが、
二年で本社に移動になった。
それだけでも、かなりショックであったというのに、
その時再開した友人、慶松 士志郎(けいまつ ししろう)と同居している。
いや、家賃は払っているが、慶松の家で同棲している。
「氷花(しが)、明日は暇か?」
俺、氷花 護浩(しが まひろ)K商事の企画課に勤めている。
慶松は、家の前のラーメン屋松吉の店主であった。
「いいや、弟が来ると言っている」
俺は、この家に来て慶松に初めてを奪われた。でも、まだ二回目には至っていない。
その理由は、一回目が、あまりにも痛かったのだ。
その痛みを思い出すと、どうしても、又、しようという気にならない。
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