第十三章 月が知っている 三

26/26
前へ
/412ページ
次へ
白骨化していた死体は、木村のものであった。 では、俺達が会っていた木村は、誰であったのだろう。  いいや、木村は俺が幼い頃から見ていた木村であった。 「そんな馬鹿な……」  木村が白骨死体であったなど、とても信じられない。きっと、鑑識のミスであろう。
/412ページ

最初のコメントを投稿しよう!

312人が本棚に入れています
本棚に追加