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明日の気の利いた時間、そうねあなたの苦手な昼下がり、
まだアルコールにはちょっと早いかしら。
だったらVirgin(ヴァージン・レコード)の視聴コーナーで待ってるわ。
そうだRadiohead(レディオヘッド)のCreepを
二人で一つのヘッドフォンに耳をあてながら聴きましょうよ。
きっとあなたはまたいつものお決まりのセリフね、
「ウン、まずまずだな……ジョニーよりはましだがな……」
そしてアタシは含み笑いをすると、ゆっくりとあなたを見つめるの。
「ジョニー?……それってもしかしてNew York Dolls(ニューヨーク・ドールズ)の?」
「ははっよくわかったなぁ……
Johnny Thunders(ジョニー・サンダース)なんてもうみんな忘れちまったよ……」
「あら、そんなことないわ……だってもうすぐ彼の命日よ」
「ふーんそっか……あれからどれぐらいたったんだろう」
「もういいじゃないそんなこと、だってジョニーは天国なのよ。
きっとテキーラでも煽ってソルトを舐めているわ」
「それもそうだな……
じゃぁこれから表参道に水玉模様のシャツを探しに行かないか」
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