1:必要悪

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流石だ。アイツが切りかかってくるのを見抜いていたんだ。 横井幸の頭脳。桜花とは違うが彼もまた逸材だ。 「あぁ。いいよ。だけど、ヤリチンは言葉遣い悪いな。直しとけ。」 「あ、はい!すいません!京子さん!それじゃあまた。」 「じゃあな、京子!血ぃ出し過ぎて死ぬなよぉー!!」 全くいいコンビだよ。良くも悪くもね。 「警察だ!!両手を上げろ!大人しく投降するんだ!」 はぁ…。しばらくは取調室に収容かい。巻き添えはごめんだけど仕方ないね。 「はいはい。アタシなら抵抗なんてしませんって。全く近頃のサツは平気で拳銃を向けるんだね。怖い怖い」 犯罪の様な悪があれば、アタシらの様な必要悪もある。その悪を全部が全部警察が解決してくれると思ったら大間違い。 弱者は食われる弱肉強食な世界で生きていくなら常に勝者であり続けること、それに自分のことは自分でやらなきゃいけねぇ。 警察が制御しきれない細かい悪を殲滅するのがアタシら『近視ホーネット』さ。 ...........
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