満を持して現れた!

5/5
前へ
/5ページ
次へ
「ありがとう……ちょうどお腹が空いたところよ……。あなた……足が7本しか無いわね。カイに食べられたのでしょう? 変なタコの足が美味だったって言ってたよ……7本もあれば、もう1本くらい……」 「ちょっ、まっ、話し合いましょう!」 「酢ダコもいいな。わさび醤油でタコ刺でも……」 「あっ、あっ、あなたの願いは叶えました! では、さようなら!」  ……  ……  こうして、頭とベッドの上にイカリングを残して神は消えた。 「最悪……」  イカリングを口に運ぶと、やたら美味くて余計にムカつく。  怒りを抑えてスマホを手に取ると、多くのクリエーターから誕生日のお祝いメッセージや作品が届いていた。  癒される。 「みんな優しいな……あっ!?」  大変なことに気付いた。 「あのタコ……他のクリエーターのところにも行くつもりでは……」  ……  ……  ……それはそれで面白いか。  この意味不明な出来事を心の奥へと閉じ込め、私はシャワーを浴びる事にした。 【HAPPY BIRTHDAY!】 image=505538919.jpg
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加