エピローグ

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―あれから数ヶ月後 invitationと書かれたシルバーカラーの封筒を秋から受け取った。 「外、暑過ぎ」 秋は私の家のクーラーの前に立って涼を求める。 私は作りかけの料理をそのままにして、封筒を開封した。 中から出てきたのは、10日後に控えた慎とキャロルの結婚式の招待状だった。 「私も呼んで貰えるの?」 「キャロルが秋の恋人にも迷惑かけたからぜひってさ」 まさかの招待に驚きを隠せない。 そして場所を見てまた驚く。 私の実家がある隣の県だ。 東京から大分遠い。 「ローカルなとこでするのね」 「挙式は慎のじいちゃんの神社で。その後のパーティーは内々でらしいよ。キャロルは親日家で日本での挙式に憧れてたみたい」 「内緒でするの?」 「まぁ、どっかから漏れるかもしれないけど、一応そんな感じ」 「この日空けておいてって、これのことだったんだね」 秋から電話で、8月20日空けておいてと言われていた。 秋は少し涼んでから、そのまま床に座り込んだ。 8畳の部屋の地べたに秋が座っていている。 秋の自宅の広さを思うと違和感しかない。 私のお誕生日の夜から、私と秋はまた通じ合った。 秋は海外を行ったり来たりしながら、日本に戻ると隙を見て会いに来てくれていた。
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