エピローグ

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―仕事は順調だった。 私が企画した容器や箱のコラボ和菓子が、当たってくれていた。 宗次郎さんが新しく作る和菓子に合っていたのだと思う。 「おい、ハロウィンの菓子の試作品」 事務所で事務作業をしていると、宗次郎さんが試作品を届けてくれた。 南瓜餡やさつまいも餡で作ったパンプキンを型どったお菓子だった。 「ありがとうございます」 「次の企画会議で出すから、感想聞かせて」 「はい、わかりました」 「よろしく」 「ホテルの引菓子の契約の件は大丈夫ですか?」 「おう。合意で話すすめるって親父からも承認でた。向こうの担当誰だったっけ?」 「確か、鈴木マネージャーだったと思います」 宗次郎さんは、あれからも変わらずに接してくれる。 有り難かった。
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