エピローグ

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―慎とキャロルの結婚式の日。 私は始発に近い新幹線と電車を使って、会場を目指した。 迷いに迷った衣装は、森崎さんにも手伝って貰ってシックな紺色の総レースドレスにした。 神前式だから、肌を見せないようにした方が良いとの森崎さんからのアドバイスだった。 到着した場所は、私の実家よりもローカルな場所で、本当にキャロルがここに居るのかと疑いそうになるほどの静けさだった。 こじんまりとした神社だけれど、どこか趣があり背筋が伸びる。 神社には普段は恐らく居ないだろうと思われるスーツ姿の男性が何人も警備していた。 通された部屋に、袴姿の慎と白無垢姿のキャロルが居た。 お祝いの言葉をかけると、二人ははにかみの笑顔を見せた。 「葵サン、色々ゴメンナサイ。不安ニナッタデショウニ」 流暢な日本語で私を気遣ってくれた。 「問題ありません。大丈夫です」 そう応えた。 「アリガトウ」 キャロルの白無垢姿は本当に美しくて、こんなに白無垢の似合う外国人が居るのかと思うくらいだった。
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