エピローグ

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夕陽が沈む様子を二人で並んで眺めた。 賑やかなパーティーの声を聞きながら、穏やかで幸せな時間だった。 「葵の実家って隣の県だっけ?」 「そう」 「ここからどれくらいかかる?」 「えっ?…2時間くらいじゃない?」 「2時間か…」 秋は時計を見る。 「明日仕事休み?」 「うん。秋は?」 「俺も」 秋はそう言って何か企んだようにニヤッと笑った。 「葵の生まれたところ、見に行こうか」 秋の発言に驚く私。 「お酒飲んでるでしょ!?」 「だからこの酒が抜けたら」 秋はもう一度時計を見た。 「朝方に出発しよう。そしたら、明日中には東京に戻れる」 驚き過ぎて何も言えない私に、秋が顔を覗く。 「葵?イヤ?」 「…イヤじゃない」 二人で顔を見合わせて笑顔になる。 「よし、会場戻るか」 秋と二人でパーティー会場に戻った。
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