絆創膏

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「食べないんですか?」 私がケーキを差し出すと、手を軽く横に振って秋はまた煙草に火を着ける。 「甘いもの苦手」 「それはイメージ通り」 「なんだよ、それ」 「いただきます」 私はプラスチックのフォークを使ってケーキを食べる。 「美味しい!!」 想像以上の美味しさで驚いた。 「女って好きだよな、甘いやつ」 「あっ、誰と比べました?」 「世間一般論の話」 どこからか携帯電話のバイブ音が微かに聞こえる。 よく聞くと、秋のジャケットのポケットからだった。 「ポケットの携帯鳴ってます」 私が言うと秋は手を出した。 「取って」 私は秋のジャケットのポケットからスマホを出して渡す。 画面を見てから秋は電話に出た。 「もしもし?」 電話に出る秋の横で、私はケーキを食べ進める。 コンビニスイーツのクオリティに感動に近いものを感じる。 零さんにも食べさせてあげたいと思った。 「マジで?…了解」 秋は電話相手と話した後、そう言って電話を切った。
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