旅立つタケル

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   「・・・タケル、具合はいいのか?」  「はい・・・、オレのほうは・・・、  入院する必要もない程度です・・・。」 白鳥の方もその後、なんと言葉をかければいいのか、迷っていると、 ベッドから降り、外出着に着替え始めたタケルが先に口を開いた。  「白鳥さん、頼みがあるんすけど・・・。」  「お? おお! なんだ!?」  「何日か、泊めてもらえませんか?  ・・・行くとこもないし・・・。」  「なんだ、そんなことか、  勿論、構わない、  ・・・というか、オレはそのつもりで来たんだぜ?  もっとも、落ち着いたらなるべく早く、  信州のスサ本部におまえを連れて行きたいんだ。」 タケルは白鳥の方を向かずに話を聞いていたが、 白鳥の話の最後を聞いて、シャツのボタンを閉じる動作をやめた・・・。  「信州へ?」  
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