第1章『再会と石』

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「本当に久しぶりだね、このメンバーが揃うなんて」 嬉しそうに頬を緩めてそう言った優子に、知念と俺は苦笑いを浮かべた。 大和も不機嫌そうにそっぽを向く。 「そういや大ちゃん、野球は?甲子園あるんでしょう?」 知念が思い出したかのようにそう言えば、大和は目を細めて知念を睨み、低い声で答えた。 「怪我してっから出れねぇんだから帰ってきたんだろうがバカ、そんぐらい察せよ。ただでさえモチベ下がってんだ、これ以上下げさせんな」 ごめん、と咄嗟に謝ろとした知念の前に、その言葉を制すように前に出た。 「そんな言い方しなくてもいいだろ。見た目に怪我してる様子がねぇんだから、分かるわけないだろ」 比較的冷静にそう反論した俺をみて、大和は余計に眉間にシワを寄せてわざとらしくおおきく舌打ちをして離れていった。 そんな態度に余計に腹が立った。 「逃げてきたんだろどうせ」と、遠ざかる背中を見ながらそう言った。
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