第1章『再会と石』

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*** 翌日の図書館。 「持ってきた?」 「ああ、ほら」 顔を合わすなりキラキラと目を輝かせながら尋ねてきた知念に、ポケットから昨日話題になった石を取り出し知念に投げ渡す。 「ちょっと!大切に扱ってよね、世紀の大発見かもなんだから」 慌てて傷がないか確認する知念に、優子と苦笑いを浮かべる。 「俺はこの石について調べるけど、二人は?」 「私は自習室で宿題を終わらせるよ」 すかさず優子はそう答える。 丞は?と尋ねられ、少々思案して、どうせ暇だしという理由で結局知念を手伝うことにした。
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