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「だってさ」
椅子をくるっと回転させて私の頭にペンをコツっと当てる。
「いてっ」
「あいつから相談されたんだよ。あんたと付き合いたいって」
「は?」
「別に誰と付き合おうが関係ないけど、中川だけはやめとけ」
いつになく真剣な表情の成宮さん。
「あいつ、かなりのマザコンだぞ!」
そこかーい!
「何かあればペットのインコと母親のマリコの話ししかしない…あー気持ち悪っ」
「それより付き合いたいって言ってたのいつですか?」
「確か…ん~あ、わかった!あんたがセクハラ受けてる時くらいだよ!」
じゃあ庇ってくれていたのも…
「あんた、オッパイデカイから」
「は?」
「いつだったか、あんたが研修の帰りに支店に寄ったじゃん?その時のスーツ姿にノックアウトされたみたいだよ。ブラウスのボタンが弾けそうだったから」
ゾワッと身震いする私を見て、同情の目で成宮さんは私の頭にポンポンした。
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