第1章

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安田は去って行った。 配達員が窓口に来ることは珍しいことではない。 お客様から切手不足分を貰ったから証紙出してとか、これ、窓口に取りに来るからとか様々。まぁ、用もなく来るのは安田くらいだけど…。 あ、いた! 『坂野さん、お疲れ様。はい、GODIVAのチョコレート食べて疲れとりなよ』 『中川さん、いつもありがとうございます』 『そうそう、成宮さんに聞いたけど飲み会行くんだって?俺も誘われてさー。坂野さんは行くのかい?』 早っ!成宮さん行動早いわ! 『あー…行きますよ』 『俺飲まないから乗って行く?』 『車はどうしようかなぁ…成宮さんに場所とか聞いてからまた相談してもいいですか?』 『いいよ!じゃあこれ、俺の連絡先ね』 差し出された名刺にはケー番とアドレス記入済。 『あー…ありがとうございます。連絡しますね』
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